選ぶ際のポイント

有料老人ホーム一瞬で包んでしまう


選ぶポイント
見学時のポイント
体験入居をする


 選ぶポイント

こここでは老人ホームを選ぶ際のポイントを説明しています。入居してから後悔しないためにも、時間をかけてじっくり調査して下さい。まず、優先順位やはずせない条件をピックアップして、そこから絞っていくと良いと思います。

■目的
まず、どのような目的で入居するのかをはっきりさせておきましょう。介護をしてもらうため、また、自立しており集団生活の中で楽しい老後を過ごすためなど、それによりどのタイプの老人ホームにするかが決まってきます。

■費用
どのような費用がいつ発生するのか、毎月いくら必要なのかなど、しっかりと把握しておく必要があります。基本的な事柄は費用についてで解説しています。

■施設
施設の設備などは、ホームページ・パンフレットで閲覧するだけではよくわかりません。必ず見学に行き、実際に見ながら以下のポイントをチェックしましょう。
・ちゃんとバリアフリーになっているか、手すりがいたるところに設置されているか
・個室(全個室か一部個室かなど)か相部屋か、部屋の方位
・トイレ・食堂・お風呂などの数や清潔感
・臭いがあるかどうか(無臭に近ければ清掃・換気が行き届いてると言えます。)
・室内の広さと設備(シャワー・キッチンなどの有無)
・廊下やエレベーターの広さなど、車椅子での施設内の移動がスムーズに行えるか(2台がすれ違えるかなど)

■施設の立地
家族の住居と近い、また駅や商店街、病院が近いなど、利便性に優れていると家族が訪れやすく、入居者の方も買い物などに便利です。大自然の中にある施設は、ゆっくりと静かなところで過ごしたい方にはおすすめですが、その分、上記のような利便性がなくなる場合もあるので、よく検討して決めましょう。

■介護サービス
入居予定の方が現在どのような介護状態かで、入居できる老人ホームのタイプが決まりますが、そこで、具体的にどのような介護サービスを行ってくれるのかを確認しておきましょう。
また、症状が軽度の状態で入居して、その後重度になったり、痴呆になった場合でもそこで引き続き介護サービスを受けられるのか、その場合具体的にどのような介護をしてくれるのか、もしくは退所しなくてはいけないのかも事前に確認しておきましょう。

介護スタッフと入居者の比率も聞いておくと良いと思います。有料老人ホームの最低基準は1:3ですが、1:2であれば手厚い対応をしてくれていると言えます。1:2.5はまぁまぁといったところでしょうか。

夜間のスタッフ体制も聞いておきましょう。24時間介護スタッフが常駐していないところもありますので、夜間や緊急時に介護サービスは行わないその施設内の職員が具体的にどのような対応をしてくれるかもチェックしておきましょう。施設職員と介護スタッフや医師・看護師がどのように連携しているのかもチェックが必要です。

■食事
食事はおいしいか、栄養バランスはどうか、メニューは豊富かといったことから、自分の嫌い・食べられないものを抜かしてほしい、カロリー控えめ・減塩にしてほしいといったの個人的要望に応じてくれるか、糖尿病食など、疾病による食事制限に対応してくれるか、飲み込む・噛む力が弱い方のために、例えば全粥・7分粥・3分粥にしたり、刻んだりペースト状にしてくれるかも、チェックしておくと良いでしょう。

他にも、食堂でなく自室で料理を食べることができるか、料理をすることは可能かなども聞いておくと良いでしょう。

■入浴
浴槽が大浴場なのか、個別浴槽はあるのか。要介護状態の方は、大浴場は入れないが、個別浴槽であれば入浴できるケースも多いので、最低限、個別浴槽を完備しているところにした方が良いと思います。完備してあっても、毎日入れるのか、入るのに介護スタッフの介助が必要な場合は、週に何回入浴できるのかを聞いておきましょう。その場合の入浴回数は週2〜4回に決められているところが多く、3回以上あるのが望ましいと言えます。既定以上の回数には別途費用がかかる場合もあるので、それもチェックしておきましょう。

■雰囲気
見学や体験入居で確認しておくポイントです。既に入居している方の様子、可能ならばお話を聞いてみたり、スタッフがどのように働いてるかも見ておいた方がよいです。

■規則など
起床・就寝、食事の時間、決まりごと、レクリエーションがあるかなどもチェックポイントです。

■居住権
有料老人ホームとの入居契約においては、いくつかの権利形態があります。後々トラブルが起こらないよう、これらに関しても確認しておきましょう。
   
(終身)利用権方式 居室や共有施設を利用できる、またその施設で食事・介護その他の生活サービスを利用できる権利です。大抵は入居金を払い、この権利を購入します。相続・譲渡・売却することはできません。
賃貸方式 一般の賃貸マンションなど同じ、「部屋を借りる権利」で、「サービスを受ける権利」は含まれていません。「借りる権利」なので、例えば夫→妻といった相続は可能です。
終身建物賃貸方式 この方式を取り入れている施設はあまりない、特別な賃貸方式です。入居者が死亡するまで建物(居室)を賃貸借し続けることができ、借主が亡くなった時に賃貸借が終了するという契約です。終身契約であるため更新はなく、相続できるかは施設により異なります。

■経営基盤
民間企業が運営している有料老人ホームなどは、もちろん100%倒産しないとは言い切れません。運営している企業の財務体質はどうなっているか(財務諸表を見せてもらいましょう。)と、高い入居率をキープしているかどうか(開設2年で80%以上になら安定していると言えます。)、最低でもこの2点は確認しておいて下さい。

■その他
契約する前には、重要事項説明書、入居契約書、介護サービス一覧表、管理規定財務諸表(損益計算書、貸借対照表)などの書類を請求し、参考にして下さい。内容がわからない場合は専門家に聞きましょう。


 見学時のポイント

パンフレットやホームページだけでは、その施設の雰囲気などは十分にはわからないので、必ず見学に行きましょう。施設にいったら、そのハード面(上記の「選ぶポイント〜施設」を参考にして下さい。)や、雰囲気(上記の「選ぶポイント〜雰囲気」を参考にして下さい。)をチェックしましょう。

また、筆記用具を持参しメモをとった方が良いと思います。上記の「選び方」の項目を紙に書いてチェックシートを作成し、施設を見たりスタッフに聞くなどして、1つずつ記入していくのも良いでしょう。わからないことや不明な点は、スタッフに遠慮せず質問をして、納得のいくまで説明してもらいましょう。


 体験入居をする

多くの有料老人ホームでは体験入居することができ、1泊2日からできますが、2泊3日以上泊まってみるのが理想です。実際に生活してみると、日々の介護体制や職員の対応などを細かく観察できます。宿泊費用は施設に異なりますので、事前に確認して下さい。