基本的な費用の内訳 償却システム 介護保険について

有料老人ホームその小さな身の丈


かかる費用
入居金と償却システム
介護保険について


 かかる費用

有料老人ホームで生活する際にかかる基本的な費用の内訳は以下のとおりです。

・入居金(入居金が家賃に当てられる場合もあります。)
・家賃
・介護サービス料(一割を自己負担します。)
・食費
・光熱費
・管理費
・医療費(医療保険の支払い)
・その他雑費(オムツ代、日用品代、趣味にかかる費用など)

一括で支払う費用はどのくらいまで用意できるか、毎月支払う費用はちゃんと払い続けられるか、他にも様々な費用が必要となります。一括で払う入居金や月額の生活費は施設により大きく異なる場合もあるので、事前にしっかり確認しておきましょう。十分に調査をして、ゆとりのある資金計画を立てることが大切です。


 入居金(入居一時金)と償却システム

有料老人ホームでは、入居時に「入居金」を支払わなくてはいけない場合が多いです。これは、施設の居住スペースや介護サービスを利用できる権利を購入するための費用です。

金額は数十万から数千万円、億を超える場合もありますが、入居金不要のところもあります。入居金が不要な場合は「賃貸契約」となります。入居金が安かったり、不要の場合は、月々の負担額があがりますので、よく確認しておきましょう。有料老人ホームにおける入居金は「健康型>在宅型>介護付き」と考えてもらって良いです。

入居金には償却期間が授けられており、その期間内に償却されていきます。中には「初期償却」として入居時に10〜30%程度徴収されるケースもあり、そのお金は返還されません。

例えば、入居金が600万円、償却期間が10年、初期償却が20%とすると、途中で退所した場合の返還金額の計算方法は、

(入居一時金−初期償却額)×(償却期間−居住期間)/償却期間

となり、五年間居住して退所したとすると、

(600万円−120万円)×{(120ケ月−60ヶ月)÷120}=240万円

となります。

以下の方がわかりやすいかもしれません。

@ 600万円×0.2=120万円 初期償却額です。これは返還されません。
A 600万−120万円=480万円
B 480万円÷120ヶ月=4万円 1カ月分の償却額です。
C 4万円×60ヶ月(居住期間)=240万円 既に利用した分ですよね。
D 入居金600万から返還されない120万を引き、さらに利用した分を引くと、600−120−240=240万円となります。


 介護保険について

介護保険は、40歳以上のすべての国民が被保険者になる、強制加入の公的保険です。40歳以降、毎月介護保険料を支払う代わりに、介護が必要と認定されたとき、費用の一部(原則1割)を支払って介護サービスを利用する制度です。

介護保険では、年齢に応じて第1号被保険者(65歳以上)と第2号被保険者(40歳以上、64歳以下)に区分されます。

第1号被保険者
(65歳以上)
介護や支援が必要と認定されたときに、サービスを利用できます。
第2号被保険者
(40歳以上、64歳以下)
特定の病気(脳梗塞や糖尿病など16の特定疾病)が原因で介護や支援が必要と認定されたときに、サービスを利用できます。
  
有料老人ホームでは介護サービス料を1割負担し、その他、家賃、食費、光熱費、管理費などを支払います。

*介護保険を適用させるためには、市から「要支援・要介護の認定」を受ける必要があるので注意して下さい。本人かその家族が住んでいる市区町村役所の窓口で申請すると、訪問調査や審議が行われ、その後認定結果が通知されます。認定された後は、ケアマネージャーなどの専門家に、介護の必要度に応じたサービスプランを計画してもらいます。